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13番目の満月

月を越えたいと願うなら誰より険しい山へ挑め。

僕の手は
隣の人と
見えない糸で繋がれていて
隣の人はそのまた隣の人と、
そのまた隣の人はさらにまた別の人と
見えない糸で繋がれている
そして僕に連なっている糸は
ひとつではなくて
すでに数え切れない糸が僕から伸びていて
そしてその先の糸はさらに別の環に連なり
それが国を世界をそして宇宙を創ってゆく
だから時が来るまでは
手を離すわけにはいかない
その糸を切るわけにはいかない

たとえ僕がいかなる状態であっても
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空の掟

渡り鳥は一所を固まって飛ぶのね
この雲だって空すべてを覆い尽くすことはできない
空は自由でその世界の住人は何者にも縛られないと思っていたけれど
きっと空にも道があり
誰にも入れない聖域があって
もしかしたら地上よりも厳しいのかもしれない
それでもこの空の掟が
空を汚さない限りは自由であれということならば
人に生まれたからには幸せになる努力をする義務がある
それが人の見えざる掟
いまも雲が空にあらたな足跡をつけている
立ち止まったり俯いたりする暇はない
さあ通行証をしっかり心に握り締め
この世界を歩き出そう
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歩いても歩いても

歩いても歩いても
目印は見えないし
一向に進んでいるとも思えない
まるで時間が止まったかのよう
ただ足の疲れが増していくだけ
いっそ道が終わってくれればいいのに
そんなことを考えてみた
このままでは荷物を軽くしてくれるバッグや
足を守ってくれている靴の存在すら忘れそう
だけど
時間が一秒ずつ進んでいるのと同じように
自分もきっとどこかで進んでいるのだろう
その歩みはこの永遠の中では数秒なのかもしれないけれど
終わらせて欲しいと思っても
それでもこの道は終わらない
そしてまだ足は動く
どうやらまだ休むには早いようだ
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無題

崩れ落ちた
転げ落ちる寸前だった
だがこのまま下まで落ちるかと思ったその時
力強い腕がわたしを引き上げた
そしてその腕の持ち主が彼だと知ったとき
わたしは驚きを隠し得なかった
あなたはなぜわたしを助けた?
助けたところで得になんかなりはしないでしょうに
それにあなたは死ぬほど
わたしを嫌っていたはずではなかったのか?
もはや意味不明
わたしは彼の腕に抱かれて運ばれる途中
これから自分がどこへいくのか
そしてこれからどうなるのかさえわからない
自分ができるのは
自分の命を握っているこの人を信じることだけ
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誕生日

誕生日は特別な日で
それ以外の日は『普通の日』なんだと思ってた
でもそうじゃなかった
誕生日はたしかに自分が生まれた特別な日
でもそれまでずっと同じ自分だったわけじゃない
毎日毎日生まれ変わり死に変わり
そしていまの自分がきっとあるのならば
逆に毎日が誕生日といってもいいのかもしれない
誕生日は365日の中の普通の一日
そして自分にとって特別な日
明日を無事に迎えられることをあらためて嬉しく思う
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