13番目の満月

月を越えたいと願うなら誰より険しい山へ挑め。

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カシスの河

河は時間によく似て
その流れは絶えず滞ることはない
今この目に見えるのは現在だけで
そしてその流れを変えることはできない

僕の失恋は必然だった
想いは水のように僕の手をすべてすりぬけてゆく
この想いとともに涙も河にみんな流してしまおう
幾ら涙を零しても河には見えはしないから

今はただあの頃に帰りたいと願う
カシスとブーケの香る河辺で君を想っていたあの頃に

だがこの河が終点にたどり着けば
このカシスとブーケの香りも
君への破れた想いすらも
みんな海に溶けてなくなってしまうのだろうか

ああせめてこの香りだけでも
君のもとに届けられたら
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ブラックな詩3連発

投稿できなかった間考えていた詩です。

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『時間』

お前は決してわたしを追い詰めはしない
しかし世界の何処へ行ってもお前からは逃げられそうにない
お前は音もなく近づいて影のようにそばにいる
君の隣にも、誰の隣にも当然のようにお前はいる
誰もお前を独り占めにできないのと同じに
誰もお前から離れて生きることはできない
わたしたちはお前の示すのと逆方向には進むことはできない
お前がわたしに負けることはない
なぜなら勝負にならないのだから
どちらにしろわたしがお前を受け入れるか
あるいは観念するかしか道は残されていない

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『真実』

宇宙からしたら
わたしたち人間の運命など
砂粒同然で…
つまり一個減ったくらいでは
たいした問題はないんだよ
砂粒の数を数える者などいないだろう?
つまり
宇宙という絶対者の前では
いかに地位があろうと
いかにお金があろうと
いかに有名であろうと
たいした問題じゃない
残酷なほど平等なんだ
つまりいまわたしたちが必死に守ろうとしているものなんて
この程度のものなんだ
人の命が地球一個分であることも真実だが
これもまた真実だ

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『大地も発想したかった』

いくつの命が生まれ
そして去っていったかなど
大地は覚えてはいないだろう

その懐に
どれだけのものをかかえているかなど
大地は気にも留めていないだろう

だが
いくら想像しても何も生まれない
いや何も生み出せなくなったそのときに
大地は涙を流すのだ

やがてすべてが雪で覆われた世界に、
雷が空と大地とを貫いた
いま、世にも美しい光景が広がっている
しかし見ているものは誰もいない。
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